航空豆知識#171 「航空機のコンパス」その3| アルファーアビエィション

航空豆知識#171 「航空機のコンパス」その3

アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は前回に引き続きヘリコプター操縦教官が「航空機のコンパス」についてためになる情報をお届けします。

以前の豆知識はこちら
➡︎航空豆知識#169 「航空機のコンパス」その1
➡︎航空豆知識#170 「航空機のコンパス」その2

「磁気コンパスは結構クセ者2」
磁気コンパスについてはまだあります。それは機体に使用される金属や流れる電流に反応して正しく示さないと言うことです。 極力それらの影響を受けないところに磁気コンパスは取り付けられてますが取り除ききれなく、またこのクセは機体一機毎に違い、さらに方向によって誤差量が違うのです。

これを静的誤差又は自差と言い、機体の磁気コンパス付近に誤差表(デビエーションカード)が貼り付けてあり方向毎の誤差量が表示されています。これらを考慮しながら飛行しています。 面倒だなと思うかもしれませんが、パイロットにとっては当たり前のことです。

しかし、さすがに磁気コンパスのみで方位を保つのが大変なので、安定した指示をするジャイロ式方位指示器やジャイロコンパスを別途搭載してます。

関連記事