航空豆知識#170 「航空機のコンパス」その2| アルファーアビエィション

航空豆知識#170 「航空機のコンパス」その2

アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は前回に引き続きヘリコプター操縦教官が「航空機のコンパス」についてためになる情報をお届けします。

一つ前の豆知識はこちら➡︎航空豆知識#169 「航空機のコンパス」その1

「磁気コンパスは結構クセ者1」
理科の授業、ハイキング、山登りなどで使う磁気コンパス、結構ななクセ者です。揺れててまず見づらいですね。

航空機の磁気コンパスも基本的には同じですがそこは極力揺れないように工夫されてます。しかし航空機は登山の様にだいたい方角わかればいいと言うわけにはいかなく、目的地に向かうために「何百何十何度で飛ばす」と1度単位の管理です。

ところがこの磁気コンパス、大人しく等速直線水平飛行してないと正しく指しません。

機体が旋回中や増減速してるともう駄目です。旋回誤差や加速度誤差というものが存在します。動的誤差と言い、旋回中や増減速中はしかたないので考慮しながら飛行します。だいたいです。 面倒だなと思うかもしれませんが、パイロットにとっては当たり前のことです。

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