続・下妻訓練便り 〜流石の回復力でフライトへ!〜
凄まじい下妻の天候回復力です!
昨日の夕から今日の午前中に掛けて激しい雨が降りました。
雨の影響を受けにくい下妻ヘリポート周辺でも、さすがに今日のフライト訓練は無理かなと思っていました。
しかし何と!
昼近くになると突然雨が止み、低い雲もなくなり、視程良好の絶好の訓練コンディションになりました。
訓練生は皆朝から座学教育に取り組んでいましたが、チャンスとばかり飛行を開始しました。
天候が再度傾くまでに素早く準備して出発! 自社ヘリポートでしかできません。周辺がすでに訓練空域なので、悪天候の合間でも様子を見ながら訓練し放題です。
気流も安定していて飛行視程も絶好でとても良い訓練が出来ました。雨の影響で田んぼの稲の緑がとても鮮やかに映えていました。
東京の方はまだ薄暗い感じでどんよりとしていました。
訓練を終了するとまた雨が降り出しました。
教官の一口メモ
視程が良くて雲が低い状態と、雲が高く、視程があまり良くない状況ではどちらが飛行しやすいかという質問がよくありますが、こういう状況で操縦するとよく解りますが、雲が低くても視程が良い方がとても飛行しやすいのです。操縦士は外の地形を見てヘリコプターの姿勢を判定し、操縦しています。地点標定もやりやすいのです。当然外がよく見える方が姿勢判定、地点標定、そして他機に対する見張りや雲との離隔などとてもやりやすいのです。 高度は取れるが視程が悪いととても操縦しにくくなります。飛行姿勢は解りづらく、また雲がどこにあるのかさっぱり解りません。他機も見えにくいです。津軽海峡や伊勢湾などの海の上を視程が悪い状態で対岸が見えない状態で飛行すると、自分の飛行姿勢が解らなくなり、錯覚を起こしやすくなります。そういう時は姿勢指示を参考にしながら飛行するようになります。とても飛びにくいのです。