航空豆知識「飛行機の敵 FOD」| アルファーアビエィション

航空豆知識「飛行機の敵 FOD」

飛行機とヘリコプターの教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は、飛行機の教官からためになる情報です。

“FOD”って何?

エフ・オー・ディーと読みます。某テレビ局のネット配信サービスではありません。
航空業界のFODとは、“Foreign Object Damage” つまり「異物混入による損傷」のことをいいます。

エンジン空気取入口などから小石など異物がエンジン内部に入り込み、タービンブレードなどが損傷することをいいます。
他にもプロペラの後流で小石などを吹き飛ばして自分や他の機体に当たったり、車輪で跳ね上げた小石などで機体が損傷することもFODです。

「異物」も様々で、着氷域飛行中についてしまった氷片、空高く舞う火山灰、海面近くを飛ぶと塩分の濃い空気自体もFODになります。
運悪く機体に衝突してしまう鳥も含まれます。

異物を見つけるため、滑走路、誘導路、駐機場などは定期的に掃除をしています。
これを航空業界ではFODとかFOD作業と呼んでいます。
この作業中にもしネジなどが見つかったら、落とし主が誰なのか徹底的に調べます。
機体から外れたネジだったら大変ですし、ネジ一本から事故につながることのないようにしています。

アルファーアビエィションでは、毎朝スタッフ総出で駐機場、格納庫のFOD作業を実施しています。
大切な機体に傷をつけることがないよう、創立以来31年間の無事故を継続し、飛行安全のためにこれからも毎日続けていきます。

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