航空豆知識「格納庫と台風避退」
当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は、飛行機の教官がためになる情報をお届けします。
台風が日本列島を通り過ぎて行きましたが、皆さんのお車は無事でしょうか。
車庫の中は大丈夫でも、屋外に駐車していると、強風で物が飛んで来たり大雨で浸水したりと悩みの種がつきません。
飛行機も同じです。
できればすべて屋内に格納したいのですが、旅客機などの大型機はすべての機体を格納庫に入れることができません。
そんなときはどうするのか?
台風の影響のない別の飛行場に移動して台風が過ぎ去るのを待ちます。
小型機は基本的にすべての機体を格納庫に入れます。
機体外部にはアンテナなどの突起物が多数あるし、内部には電子機器など水気に弱い機器もたくさんあります。
飛散物や強い雨で高価な機体を壊すわけにはいきません。
格納庫に入りきらない小型機は大型機同様、他の飛行場に移動することもあります。
どうしても屋外に駐機しなければならない時は、予想される風の向きにできるだけ機首を向け、駐機場の地面と機体を複数のワイヤーなどで頑丈に結びつけます。
それでも強風で飛行機の位置がずれてしまうときもあります。
アルファーアビエィションはすべての飛行機を毎日格納庫に格納しています。
細心の注意を払って出し入れするため大変な作業ですが、飛行の安全を維持する上で大切なことです。
機体だけでなく、訓練施設も充実しているアルファーアビエィションでパイロット免許にチャレンジしてみませんか。