航空豆知識「航空の単位」| アルファーアビエィション

航空豆知識「航空の単位」

当校の飛行機とヘリの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は航空界で使う単位についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

「航空の単位の話」
日常生活では、距離は○○km、速度は時速○○km、高さは○○mのようにメートル法で表現します。
しかし航空の世界では、一部の国ではメートル法も使用していますが、ほとんどの国で距離や速さや高さの単位はメートル法ではありません。

距離は、海マイルを使用し、単位は「nm」で「ノーティカル・マイル」と読みます。1nmは1,852mですので、2km弱です。 速度は時間あたりに進むnmの距離で、単位は「kt」と表し、「ノット」と読みます。90ktで巡航飛行していれば、時速167kmで飛んでいることになります。

高さの単位は「ft」で「フィート」と読みます。1ftは0.3048m、約30cmです。
このため航空用の地図(チャート)では標高3,776mの富士山の高さは12,389とftで表示されています。
東京スカイツリーはムサシ(634m)なので、その高さは2,080ftになります。

この他にも、燃料の量は、リットルではなく「gal」と表示して「ガロン」読み、重さはキログラムではなく「lb」と表示して「ポンド」と読むなど、航空の世界では日本では通常使わない単位を使っていますが、これらは訓練を始めるとすぐに慣れます。
ちなみに、1リットルは約0.26galで、1kgは約2.2lbです。

ヘリコプターと飛行機の免許取得を目指す訓練生は、このような基本的な知識からまず座学で教わっていきます。

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