ＤＡ４２ＮＧの型式証明取得のための製造工場の検査が国土交通省航空局の二名の航空機検査官の臨場のもと、オーストリア国ウィーン郊外で一週間をかけておこなわれました。
当社からも、型式証明に精通したエンジニア一名が同行しました。

もう既にＤＡ４２は日本に入っているのに、何でまた大がかりな検査などおこなうのか奇異に感じる方もいらっしゃるかと思います。
メージャー・チェンジという型式の変更がおこなわれる度に、毎回工場を検査に行くのです。
今回は同じコモンレールのディーゼル・エンジンにもかかわらずエンジンが変わったので検査になりました。ほんとに航空機の場合、お役所の手続きが大変なのです。

ダイヤモンド社は、従来のライカミングのエンジンを使用した小型機とコンセプトが違い、コモンレール・ディーゼル・エンジンを採用して、環境に配慮し、燃費の向上を考慮した航空機です。
また機体に使用する素材もボーイング７８７と同じ複合材を使用しております。
そのような、新しい物を受け入れる好奇心とそれを稼働させるための、先行投資と検査項目にかかる時間を耐えられなければ、得ることのできない難しい型式証明取得を、延々と忍耐強く継続しているアルファーアビエィションは、皆様に操縦しやすく、運航コストを軽減できる機体を普及させるために頑張っております。