PAPIの飛行検査をアルファーアビエィションが実施しました
飛行場の航法援助施設、通信機器、航空管制機器、飛行場灯火などの点検を行うフライトを飛行検査(Flight Check)と言います。
飛行検査は、米軍基地や自衛隊飛行場を除き、国土交通省航空局交通管制部運用課の飛行検査センター所属の航空機が行いますが、滑走路が短いなど様々な理由で外注されることもあります。
今回アルファーアビエイションが実施したのは、ある空港のPAPI飛行検査でした。
「PAPI(Precision Approach Path Indicator:進入角指示灯)」は灯火を使い目視でパイロットに進入角を示す施設。
着陸するパイロットから見て、滑走路の横に4つ並んだ灯火の色で、着陸進入中の航空機の降下角が適切なものであるかを表示する飛行場灯火です。
適切であれば左から「白・白・赤・赤」となります。
高度が高過ぎる場合は白が増え、低過ぎる場合は赤が増えます。(※2つの灯火で示す簡易型のA-PAPIもあり、今回はこちらの検査でした。)
・オンパス(白赤)
・ビローパス(赤赤)
飛行検査は、航空局の飛行検査官を乗せて行いますが、DA42の操縦に慣れていないためアルファーの教官が操縦を担当します。
着陸進入角度をわざと上下させながら進入する「ローアプローチ」を行ない飛行機からのPAPIの色とその角度が正しいかを検査します。
進入角度が高い側と低い側の最低2回行います。
またPAPIから一定の距離を保ちながら扇形の経路を飛行し、滑走路正面以外からの角度からも見えるかどうか検査する「アークフライト」も実施します。
滑走路は風向によって使う方向が変わるので、滑走路の反対側のPAPIに対しても同様の検査を行います。
これらをPAPIの傍にいる地上検査官と航空機側の飛行検査官とが無線で連携して行うのです。もちろん通常の航空管制の通信も行わなければならないのでコクピットは大忙しです。
このように飛行検査には通常の飛行技術とは違った特殊なフライトテクニックが必要なのです。
もちろん今回操縦を担当したのはアルファーアビエイションきってのナンバーワン・パイロット。通常は飛行訓練を担当しているベテラン教官です。
飛行検査も実施できる高性能双発機DA42と超ベテラン教官の組み合わせで、あなたも空への夢を実現しましょう。