「飛行場と船からの離陸の違い」ー航空豆知識ー
アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は、ヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。
「飛行場の離陸と、船からの発艦は違うの?」
台風の影響で本日のフライトは難しいかと思いましたが、予想外に天候は悪化せず操縦訓練を行っています。
それでも台風の影響か、風向と風速に変化がありました。
通常、ヘリコプターや飛行機はヘリスポットや飛行場等から離陸して、離陸した飛行場に戻り着陸します。もちろん飛行場は移動しません。
風を考慮して運用制限内で飛行し、風が強ければヘリなら風に機首を向けてエアタクシーすることもあります。
艦は止まると揺れてしまうため、前進しながら航空機は離着陸を行います。
パイロットは風と艦の速力を考慮し、つまり相対風を考えて、離陸(発艦)針路を決定しなければなりません。
艦は針路と速力をパイロットの要求に応じて進んでくれます。
空母のような甲板もあれば、正面が艦橋や格納庫のような艦もあります。
船の動揺を考え、かつ相対風制限を考慮し、決定した針路・速力で進む艦から航空機は離陸、艦から離れると通常の風を考慮した飛行となります。
下妻ヘリポートのウインドソック(吹流し)を見ながら、豆知識をお届けしました。