R66シリーズ [その2 R66の機体について] ー航空豆知識ー| アルファーアビエィション

R66シリーズ [その2 R66の機体について] ー航空豆知識ー

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

R66シリーズ(その2) R66の機体について

R66の機体概要についてご紹介させていただきます。
ロビンソンヘリコプターには、ピストンエンジンのR22(二入乗り)、R44(4人乗り)と今回紹介させていただいているR66(タービンエンジン5人乗り)があります。 昨年末でロビンソンヘリコプターは、このヘリコプター3兄弟を12000機販売しました。内訳はR22が1979年から製造され約5000機、R44が1993年から約6000機強、R66が2010から763機になります。最新のカデットも逐次販売されています。

R66の機体の大きさは、R44とほぼ同じ大きさになります。これはR44のオーナーにR66を販売したいという意図もあったのかと思います。その大きさは全長11.66m(R44と同じ)、スキッド幅は2.29m(R44は2.11m)ですが、一工夫されていて、運搬用ホイールをスキッドの内側でセットするため、タイヤ幅分約20cmが短くなり、結果運搬時のスキッド幅は、R44と同じになっています。全高は3.48m(R44は3.28m)でタービンエンジンの空気取り入れ口をもうけたため20cmほど高くなっています。
この他、R44にない特性もあります。荷物室が機体の右側に取り付けられています。縦約110cm、幅約80cm、高さが約65cmで重量は136kgまで搭載可能です。座席下はエマージェンシーアブソービングシートになっていて、落着時に衝撃を吸収するようになっています。ブレードの大きさは、長さはR44と同じで約10m、幅はR66の方が約4cmほど大きくなっています。
操縦装置は、3兄弟とも同じTバーの操縦装置になっているので、操縦法はパワーの違いはありますが、概ね同じなのでR22やR44が乗れるとすぐにR66も乗りこなせます。5人乗りなのでとても運用に融通性があります。
次回は「R66のエンジン」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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