「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その5 風の強いときの操縦訓練 ー航空豆知識ー| アルファーアビエィション

「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その5 風の強いときの操縦訓練 ー航空豆知識ー

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」についてヘリコプターの教官がためになる情報をシリーズでお届けします。

季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法(その5) 風の強いときの操縦訓練において、操縦士が注意する事項

先日、冬は風があるので、飛行視程が良いというお話をしましたが、季節に係らず、風が強いときには注意しなければならないことがあります。
それは、山の風下側のそばを飛行しないということです。風は山(障害物)にあたると、一様な流れが乱されます。その結果、山(障害物)の風下側には気流の乱れたエリアが出来ます。そのエリアは、その山の状況・風の状況に応じて変わるので、断定的にこの距離・高度離れるとよいとはいえません。大事なことは、そこに行かなければならない理由がある場合はともかく、安全な飛行が出来ない可能性のあるところに行かないことが大事なことです。山地部を飛行するときには、気流が悪かったときのために、平地部を飛行する予備の経路を事前に準備することもあります。(飛行間に風・気流等を判断し、計画通り飛行するか、予備のコースを飛行するか決めます。)

このように書くと、「大変なんだ」と思われる方もおられるとは思いますが、自家用操縦士の免許を取得するまでには、気象等の教育をしっかり受講しますので、学科教育で学んだことを元に計画を作成し、実際にフライトすることにより確認できる時間です。例えれば、旅行の計画をして、実際に旅行して楽しむというところでしょうか。あなたの知識欲と達成感を満足させる時間を過ごしてみませんか?

機内からの山の景色 撮影:アルファーアビエィション


次回は「操縦訓練時に必要な、風の特性に関する知識」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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