航空豆知識「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その2| アルファーアビエィション

航空豆知識「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その2

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」についてヘリコプターの教官がためになる情報をシリーズでお届けします。

季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法(その2) 気温が下がるメリット・デメリット
朝・晩めっきり冷え込んできていますが、「気温が下がるメリット・デメリットは何ですか?」と質問されたら皆さんどう答えるでしょう?
ウィンタースポーツ大好きな人は、ウェルカム、早く雪降れ、氷はれ(ほとんど室内リンクですが)、恋人同士はぴったりくっついていられてうれしい。逆に寒がりの人は寒くてベッドから出られない、外出したくない、屋外で仕事をする人や水を扱う商売の人はつらいといったところでしょうか?

気温が下がってくると、空気の密度は濃くなってきます。夏場は、暑くて密度の薄い空気を一生懸命吸い込んで頑張ってくれていたエンジンも、冬場は密度の濃くなった空気を吸って更に元気になります。また、密度の薄い空気の中で頑張っていたローターの揚力も、密度が濃くなるに従って増加してきます。(他の条件が変わらなければ、揚力は密度に比例して増減します。)更に環境的には、風も吹くことが多いのでヘリコプターは元気になります。(理由はまた後日説明します。強すぎる風だとデメリットもあります。)R22は暖房を使っても出力には影響がありませんので、夏より快適に訓練できます。快適な時期に訓練を始められては如何でしょうか。


次回は「風が吹くメリット・デメリット」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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