航空豆知識「滑走路に大きく書かれた数字」| アルファーアビエィション

航空豆知識「滑走路に大きく書かれた数字」

当校の飛行機とヘリの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は滑走路に書かれた数字の意味について飛行機の教官がためになる情報をお届けします。

「滑走路に大きく書かれた数字の意味」 
滑走路上には、大きく書かれた数字があります。
例えば、福島空港には滑走路の末端から滑走路の真ん中を見て、「01」と「19」の二つの数字が書かれています。

この数字は、滑走路の方向を示すものです。
方位を36等分して、まず磁石の北、すなわち磁北を「0」として、そこから時計回りにその滑走路の方向がいくつ目になるかを指しています。
ただし、「0」の場合は「00」ではなく、「36」と表記します。

福島空港の滑走路の方向は磁方位で010度と190度ですので、「01」と「19」と書かれています。
滑走路の方向は10度きざみでぴったりとはならないので、その場合は1の位を四捨五入することにより、二桁の数字にして滑走路の方向を示すようにしています。
例えば、滑走路の方向が磁方位で005度から014度の範囲であれば、表記は「01」となり、反対方向から見た場合の185~194度の範囲は「19」と表記されています。

飛行機が離陸や着陸を行うときは風の影響を受けるため、管制官から過去2分間の平均の風向・風速の情報が提供されます。
この風の方向は磁方位で提供され、滑走路の方向に対して風がどの方向であるかをパイロットが判断することができるようになっています。
離陸も着陸も、向かい風になるように滑走路に進入することにより効率的な飛行ができ、特に横風に対してはパイロットは機体があおられてバランスを崩すことがないように操作します。

アルファーアビエィションが飛行機の操縦教育を実施している福島空港は、滑走路の長さは2,500m、幅は60mと、大型旅客機が離着陸できる空港であり、安全と精度の高い技術を身につけられるように訓練を実施しています。
自家用操縦士、事業用操縦士、計器飛行証明、教育証明、多発限定変更などの資格取得訓練に加え、特定操縦技能審査及び訓練も実施していますので、訓練を検討していらっしゃる方は一度お気軽にお問い合わせ下さい。

エアラインパイロットを養成するアルファーアビエィション福島運航所

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