アルファーアビエィションの航空豆知識「ジャイロ効果」| アルファーアビエィション

アルファーアビエィションの航空豆知識「ジャイロ効果」

アルファーアビエィションの飛行教官、整備士がお届けする毎回大好評の航空豆知識。
今回は「ジャイロ効果」についての知識をお届けします。
当校の訓練生はベテラン教官から座学で分かりやすく教わり知識を増やしていきます。

ジャイロ効果
前回に引き続き、飛行機のプロペラ特性のうちジャイロ効果についてご紹介します。
1 プロペラ後流作用
2 プロペラ不均衡荷重
3 ジャイロ効果
4 トルクの反作用

ジャイロ効果とは回転面において、その効果が90°遅れて発生するものです。
プロペラも回転しているので、ジャイロプリセッションによる影響を受けるものです。

一般にヘリコプターの回転面もこのジャイロ効果が発生しているので、ブレードのピッチ角(傾き)変化が効率よく発生するように、スワッシュ・プレートがその機構を司っています。
さて、飛行機の場合も少なからず、この効果が発生します。
右回転のプロペラでは、定常飛行から左旋回をする場合にはその効果が90°進んだ位置に発生することから、その初動において一時的に高度が上昇することになります。
反対に右旋回は高度が低下しますが、左右とも旋回を継続する際は揚力の低下に伴い高度を保持する必要があります。
旋回の初動においてのジャイロ効果には注意が必要です。

アルファーアビエィションでは、ベテラン飛行教官が訓練生の気持ちになって難しいことでも分かりやすく座学で教えています。

関連記事