航空豆知識#203 TCAS(空中衝突防止装置)とは| アルファーアビエィション

航空豆知識#203 TCAS(空中衝突防止装置)とは

アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評でためになる航空豆知識。今回は当校の飛行機操縦教官がお届けします。

TCAS(空中衝突防止装置)とは

航空法には、最大離陸重量5,700kg または、客席数19 を超える(つまり、5,701kg または客席数が20 以上の)航空機には装備しなければならないと決められています。 この空中衝突防止装置(TCAS:テイーキャス)は、航空機同士が空中衝突する危険がある場合に、衝突を回避する目的で開発されており、航空機に搭載されたコンピュータ制御のアビオニクス装置となります。 通常は、飛行中の航空機は操縦しているパイロットの見張りと、地上の管制システムによって航空機同士の衝突を回避しますが、TCAS では電波により航空機の周囲を監視することにより、空中衝突の恐れがある航空機が飛行している場合に、その存在をパイロットに警告するものです。

参考にしている写真は、(株)アルファーアビエィションの訓練機として使用しているガーミン社製のG1000 の飛行計器で、TCAS 画面は左下の四角の枠内に表示されています。

次回は「TCASの仕組み」について説明します。お楽しみに!

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