航空豆知識#201 「⾶⾏機はなぜ⾶べるのか」
アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評でためになる航空豆知識。今回は当校の飛行機操整備士がお届けします。
⾶⾏機はなぜ⾶べるのか
皆さんは普段、空を⾶んでいる⾶⾏機を⾒て「どうして空を⾶んでいるのか」と考えたことはありますか?私は⼩さいころ空を⾒て何度も頭によぎったことを覚えています。今回は⾶⾏機が⾶ぶ理由について分かりやすくお話ししたいと思います。
⾶⾏機が空を⾶んでいるとき、機体には4つの⼒が働いています。
1つ⽬は「推⼒」です。これは前に進もうとする⼒です。⾶⾏機には、エンジンやプロペラが付いています。これらによって、⾶⾏機が前に進もうとする⼒が働いています。
2つ⽬は「抗⼒」です。これは⾶⾏機が前に進むのを邪魔するような⼒です。例えば、とても⾵が強い⽇、前に進もうとしても進めません。理由は、⾵から受ける抗⼒があるためです。⾶⾏機も同じで⾵の影響を受けます。したがって、前に進もうとする⼒「推⼒」が後ろに戻ろうとする⼒「抗⼒」よりも⼤きいので、⾶⾏機は前に進みます。
3つ⽬は地球が下に引っ張る⼒「重⼒」です。
4つ⽬は「揚⼒」です。これは⾶⾏機を上にあげる⼒です。重⼒より揚⼒の⼒が⼤きければ機体が空に浮かび上がることになります。これらの⼒を図に表します。
図の⾶⾏機は当社が操縦訓練に使⽤しているダイヤモンドエアクラフト社のDA40という機体です。また、⾶⾏機の翼は特殊な形をしています。その特殊な形により翼の上⾯と下⾯での空気の流れる速さを変えています。つまり、その翼によって作られる空気の流れの速さの違いによって⾶⾏機は空に浮かんでいます。
普段⽬にする⾶⾏機には多くの⼯夫がされており安全性を⾼め、お客様を⽬的の場所まで運んでいます。⾶⾏機に搭乗する機会がありましたら、窓側の席に座り、景⾊だけでなく⾶⾏機の翼を眺めてみるのも1つの楽しみ⽅だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。