航空豆知識#199 「空を飛ぶためのルールその1:有視界飛行方式(VFR)」| アルファーアビエィション

航空豆知識#199 「空を飛ぶためのルールその1:有視界飛行方式(VFR)」

アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評でためになる航空豆知識。今回は当校のヘリコプター操縦教官がお届けします。

空を飛ぶためのルールその1:有視界飛行方式(VFR)

今回から、航空機を飛ばすためのルールの基本となる航空法について紹介いたします。第1回は「有視界飛行方式(VFR)」について簡単に説明します。 長くパイロットとして仕事をしていると、以下のような質問を受けることがあります。

・質問:「航空機は飛ぶルートが決まっているのですか?」「どこを飛んでもいいのですか?」
・答え:「半分当たり、半分外れ」です。

航空機を飛ばす方法には、以下の2つの方式があります。

①有視界飛行方式(VFR)で飛ぶ。:基本的に経路と高度は自分で決められる。
②計器飛行方式(IFR)で飛ぶ。:基本的に経路と高度が決まっている。

R22ヘリコプターなどの小型航空機の技能証明(免許)を取得すると、①有視界飛行方式(VFR)で飛行できます。VFRでは、基本的に経路と高度を任意に選定して自由に飛行を楽しむ事がで きます。但し、有視界なので天候が悪い場合は飛行できません。また、一部飛行に制限のかかる場所や高度もあります。(細部は、後述)

天気の良い日にVFRで飛行するヘリコプターから見る地元の景色や紅葉・雪景色は格別です。ヘリコプター免許を取得してよかった。と感じる瞬間です。 一方、皆さんが、旅行などで乗ることがある、エアライン(JAL、ANAなど)の大型航空機は、基本的に、②計器飛行方式(IFR)で飛行しています。沢山の航空機が、管制官の指示に従い経路と高度を定めて飛行することにより、安全・円滑かつ時間通りに運航することが出来ます。 ※パイロットがIFRで飛行するためには、計器飛行証明という免許が必要です。

いかがでしたか?空を飛ぶことに興味が湧いてきたでしょうか? 次回も楽しく空を飛ぶためのルールについて紹介いたします。お楽しみに。
(※ アルファーアビエィションにはIFRが可能なヘリコプター、飛行機も保有しており、計器飛行証明の取得も可能です。)

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