#4 「最も大きいヘリコプターは?」(2009/02/16)| アルファーアビエィション

#4 「最も大きいヘリコプターは?」(2009/02/16)

アルファーアビエィションが今回お届けする、ミニレポートは、「最も大きいヘリコプターは?」です。

「最も大きいヘリコプターは?」

最も大きな飛行機といえば、2階建て飛行機として有名なエアバスA380。 2008年に東京―シンガポール線に就航したことが日本でも話題となりました。

では、最も大きな飛行機がエアバスA380なら、ヘリコプターで最も大きなものは?と疑問に思う方も少なからずいらっしゃるかと思います。そこで、今回は、最も大きいヘリコプターについて、ご紹介したいと思います。

まず、何をもって大きいとするかについてです。ヘリコプターの回転翼(ローターといいます)を基準にするのも便利なのですが、一般的には、最大離陸重量というものが、使用されています。

最大離陸重量とは、それ以上の重量では離陸してはいけないという重量のことで、機種ごとに定められています。

では、この最大離陸重量が最も重いヘリコプターは、いったいどこで造られたヘリコプターなのでしょうか。聞けば、なるほどと思う方も多いかと思いますが、ロシア(旧ソ連)が造ったヘリコプターが最も大きいのです。ロシアは、広い領土を持つため、輸送などの必要性からこのように大きなヘリコプターが造られたのでしょう。

「最も大きいヘリコプター Mil V-12」

最も大きいヘリコプターは、Mil V-12というヘリコプターです。前と後に2つのローターがつく形ではなく、左右に翼があり、その翼にそれぞれローターがついている形のヘリコプターです。1965年に設計が開始され、その後試作機数機が製造され、1969年には、およそ2000mまで44トンを吊り上げるという世界記録を打ち立てました。しかし、多くの記録を立てたものの、大きすぎること、操縦が難しいことなどの理由から1974年で開発が中止され、現在では量産されていません。

ボーイング747の横の長さよりも、Mil V-12の横の長さの方が長いというから驚きです。

(おわり)

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