青崎教官からのアドバイス| アルファーアビエィション

青崎教官からのアドバイス

-飛行機の操縦教育について思うこと-

 私は約30年前に飛行機の操縦教育証明を取得させていただくことができ、それから
約8,500時間程度小型機での操縦教育に携わってきました。
 飛行機の操縦教育では、経験者のさらに上級の資格取得のための訓練もあり、その場合は説明することが少なくても訓練を受ける方が理解していただくことができます。しかし、ゼロからの教育になりますと言葉一つをとっても使い方に工夫が必要になります。訓練される方が大人であっても飛行機に関しては全くの素人ですので、手取り足取り教えなければ先に進むことはできません。
 その訓練生が自分の操縦で離着陸ができるようになり、単独飛行にも出て、さらに資格を取得していく姿を見ることは、どの操縦教官にとっても成長を見守るという意味で同じ気持ちであろうと思います。
 訓練生が経験者であれば、さらにGRADE UPしていただきたいと願い、その成果が感じられる時が最大の喜びと思います。
 訓練を受けようとされる方には、年齢も仕事の内容や生活環境も様々な違いがあります。 いかに効率よく安心して訓練が受けられるかを考え、その違いに応じた訓練メニュ-の作成と実行が訓練を進める上で必要です。私達教官は、その訓練の進め方について常にお互いに話し合っています。
 福島運航所で扱っている訓練は、自家用操縦士、事業用操縦士、計器飛行証明、多発限定変更、教育証明など多岐にわたっておりますが、福島空港の立地条件と合わせて全てに対応可能ですので、訓練生のニ-ズに答えられるように頑張ろうと思っています。

-訓練生の実地試験受験に対する教官の心構え-

 実地試験が近づいてくると、どんな訓練生であっても緊張感は極度に高くなってきます。操縦教官としては、その緊張感を自信に変えさせなければなりません。これまで努力してきたことが合格につながっていくことを訓練生に自覚させるまでゆっくりと説明して緊張感をほぐしていきます。
 又、実地試験前には受験する訓練生の立場になって、教官としてはすでに教えたはずの事でも、相手は確実に理解していないことも多いので、質問を繰り返し行うことによって知識の整理をさせるようにしています。以外に理解できていると思っていたことが、質問を受けてみると正確な答えが出せないことがあります。飛行に関しても同様で、色々な操作の意味を再確認していただくのに役立ちます。
 訓練生には不安を極力少なくして、受験に臨める様な環境作りを整えたいと思っています。

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