山城教官からのアドバイス| アルファーアビエィション

山城教官からのアドバイス

「教官としての信条」
私自身、小さな頃からパイロットになりたかったというわけではなく、社会人となりたまたま都内での仕事中、ちょうど信号待ちをしているときに、上空を何の障害も無しに一直線に飛んでいくヘリコプターを見かけたのがそもそもの始まりです。 ずいぶんと自由な乗り物があるものだ、とその時をきっかけに航空の世界に入りました。 このようなかたちから入ったので当然航空の前知識はゼロ、皆無でした。そもそも勉強は大の苦手で嫌いでしたが、未知の世界に好奇心を持つと言うことが、自分でも驚くほどの力を持っているのだと改めて感心します。やれば何とかなりそうな気がして毎日を頑張りました。このような私の経験から、生徒さんへはパイロットとは決して特別なものではなく誰にでもチャンスがあること、興味を持って楽しく勉強していくこと、と話しています。私は初等の座学を担当していますが、教えるときに注意することとして、なぜそれを学ぶのかを話すこと、どう教えればその人に理解してもらえるのかを考えることです。特に入校したての最初の勉強はその人がそれまで過ごしてきたフィールドと環境を理解し、たとえの出し方も変えて話をします。

「教官の苦労」
もっともこれはマンツーマン教育でレスポンスを感じられるから可能なことであり、逆に教えていても何の反応も見せない、わかったのかわからないのか言ってくれない人を教えるのは一番難しいです。でも、そのような生徒さんはうちにはほとんどいません。

「学生への思い入れ・教官の喜び」
今まで多くの生徒さんを教えましたが、最初教えるのに苦労した生徒さんほど、その生徒さんが免許を取った時にはやはりうれしいものです。自分が決して出来がいい方ではなかったので気持ちがわかるからでしょうか。とはいうものの最後まで頑張った人には等しく「よくやった、おめでとう!」と声をかけます。

「過去の飛行での思い出」
それから、私自身去年初めて但馬空港フェスティバルの演技飛行にコパイロットとして出場させていただきました。まず機体を下妻から但馬までフェリーしたわけですが、その時印象深かったのが天候の変化です。狭い日本と言っても関東から関西のほとんど日本海側まで一気に飛行すると、改めて複雑な天気に驚かされます。 また、フェスティバルでは初めて観衆の前で演技飛行させていただきましたが、2日とも風が強い中でしたが自分でも集中して出来たと思いました。金メダリストである谷澤機長の風の強さを感じさせない正確無比な操縦の横だったからこそ安心してバケツやピンをコントロールできたのです。とにかく大歓声の前でとても気持ちよかったです。

青山教官   谷澤教官   青崎教官   山口教官

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