ロビンソン社 工場見学ツアー 4日目
3月6日(現地5日)ロビンソン社見学
いよいよ今回の目的である、ロビンソンヘリコプター社工場見学の日です。あさ10時前に到着し、見学ツアーが始まりました。
以前私は、自動車関係の仕事をしていましたので行く前からとても興味津々でした。
ロビンソン社は、トーランス空港に直接アクセスできる立地条件で、出来上がったヘリコプターが工場から直接飛行できる環境で、常に数機のヘリコプターが飛行しておりました。
社内に入り工場を案内されましたが、大きく分けると組み立て部と製造(加工)部の2つ分かれており、機体の組み立ては殆どの工程が手作業でオートメーション化されておらず、1機ごとのハンドメイドでの組み立てでとても驚きました。さらに驚いたのは製造部で、R22/R44の殆どの部品が内製でできていることでした。エンジンだけはライカミング社からのAssy供給でしたが、付随するシーブ、クラッチ等はやはり内製ですし、E/Gもオーバーホールはすべて社内で行っておりました。ここまで自社製造するのには相当な苦労と時間を費やしたと思いますが、逆にそれだけの技術力を持って小ロット自社生産しているので精度は高くでき、仕様変更時にも敏速に対応できるので凄い会社(技術力)だなと思いました。R22/R44は、構造も簡単にできていることから一見すると機体価格が高いと思ってしまいますが、それは間違いでこれだけの技術力+工作力を持っているからこそ機体構造・システムを簡素化しつつもタービン機に劣らぬ性能を発揮でき、メンテナンス費も抑えられているのですばらい機体だと感じました。(Tさん)
工場に入っていきなり、風防や操縦装置ドライブシャフトのないR22があって驚きでした。ベルトコンベアーがないものの、流れ作業で作っていて説明を聞きながら歩いていると、機体が毎日学校で見ている形になってきました。本当にハンドメイドです。一人一人の職人が各行程を手作業で作業していて、ローターブレードも手で磨いていました。もちろん工場なのでブレードの数はかなりありました。スキッドも何本もあり、圧倒された気分です。ほぼ完成した機体を見てみると、R44の数がR22に比べ圧倒的に多く、また色々な仕様で作成されてました。緊急用ポップアップフロート、フロート機、4点ベルトのものや、GPS付きのも有りオーナーからのニーズも幅広いのだと実感しました。(Sさん)
作業工程はR44とR22の2ラインに分かれており、機体の骨格の組み立てからエンジン、内装等の取り付けを一つ一つ丁寧に手作業で行っていました。自分の思っていた航空機の製造ラインとは少しイメージが違っていましたが、ヘリコプターを一から組み立てる流れを目の当たりにする事ができ大変勉強になりました。しかも、ロビンソン工場の凄いところは、エンジンと計器以外の部品は全て自社で製造しているところです。他の航空機製造メーカーでは部品の大半が他社に委託し、組み立てだけを自社で行うと聞いていたので、一から物作りを行っているロビンソン社は貴重な製造メーカーではないかと実感しました。(Mさん)