谷澤教官からのアドバイス
10月24日新潟県中越地震が発生し、多くの犠牲者が出ました。11月24日をもって1ヶ月を迎えましたが、まだ避難生活を送っている方達が大勢います。
忘れもしない平成7年1月17日午前5時46分 ゴー・・・・ズシン阪神淡路大震災が発生しました。死亡者約6432人という未曾有の大惨事となり、当初八尾で勤務していた私はその発生直後に神戸の上空を任務で飛行したその光景はまさに映画で見たゴジラが兵庫県で暴れた後のようでした。
その時大活躍したのがヘリコプターでした。水、食料などのライフラインを維持する物資を運び、緊急の患者を大きな病院へ搬送し、今の防災ヘリ、ドクターヘリが発達するきっかけになりました。自分の仕事が人のために役立つという誇りは厳しい状況におかれてもモチベーションを維持でき、体力的に苦しくなっても自分では信じられないくらいの行動が取れました。
このヘリコプターの活躍を見て、多くの若者がヘリコプターパイロットを目指し、ヘリコプター操縦学校の門を叩き、ヘリコプターライセンスの取得という目標に向かってがんばる若者が増加しました。当校アルファーアビエィションの卒業生は、海上保安庁、防災、消防、警察の航空隊に就職をし人命救助等で活躍しております。
新潟県中越地震の救助活動でも大活躍しているのが、やはりヘリコプターです。人員の救出から土嚢の搬送、鯉や牛の救出と大活躍です。救助にあたっている方達は不眠不休の中、体に気を付けてがんばってくださいと念じております。
これからヘリコプターライセンスを取得してヘリコプターの操縦を目指す人、既に操縦訓練を行っている人は、そのモチベーションをしっかり持って訓練を行ってください。そしてそれを持続させることです。ヘリコプター操縦訓練を始めるときは必ずそのきっかけがあるはずです。どんな目標でも構いません。操縦教育を行っていて目標を持っている人が短期間、かつ短時間でライセンスを取得し、そして就職しているように感じます。
思いは必ず通じます。