飛行機の安定性と操縦性
ダイヤモンド エースの独り言 その2
明けましておめでとうございます。
今年も全国を飛行し空の楽しさを味わいたいと思っています。一富士二鷹に代表される初夢は記憶にありませんが、今年も安全運航です。
福島空港は年末年始から天候も良好で、1月4日から新年初飛行を実施しました。白河付近では視程も良好で富士山を見ることができました。車300台が立ち往生した会津方面の雪は郡山まで雪景色に変えましたが、ここ空港に降り注ぐことはなく、さらに、天候に大きく左右されることもなく、訓練ができる福島空港の立地条件に感謝です。
さて、今回から飛行機の安定性と操縦性についてお話をさせていただきます。
最初は「飛行特性」についてです。航空機の評価は、飛行性能の評価と飛行特性の評価に分けられます。飛行性能(Performance)とは、飛行機を、重さと位置を持つ質点として考え、この質点がどれだけ 早く、高く、長く 飛行できることを考えること、つまり飛行機の能力を評価することです。
一方飛行特性とは、飛行機を剛体として考え、この剛体が空気中を飛行するときに作用する多くの要素、つまり 機体各部に発生する空力的な力、モーメント、機体形状及び強度、操縦系統の特性、動力装置の種類によって、どのような運動上の反応又は傾向 を示すかを考えるもので、安定性と操縦性(Stability and Control)を総称したものです。
次に機体軸についてです。飛行機の安定性・操縦性に関する運動を解明するには、その基準となる軸を考える必要があります。
飛行機が水平直線飛行等の釣合飛行状態にあるとき、機体を後方から見て、機首方向に重心を通るX軸(縦軸)を基準にとり、さらにX軸と直交し機体を左右に貫く軸をY軸(横軸)及び重心を通りX軸、Y軸と直交する軸をZ軸(垂直軸)と定義します。
あ!そろそろ飛行時間に近くになりました。
続きは次の機会として、飛んできます。・・・・・・