機体軸の運動と安定性| アルファーアビエィション

機体軸の運動と安定性

寒い日が続いていますが、皆さん体調管理はいかがですか?

  インフルエンザの流行も広まっているようです。私は、昨年11月に予防接種をしたことで今のところ順調です。体調を崩すと楽しい飛行も出来なくなりますから、その意味で自己管理が重要です。ちなみに、手洗い、うがいを頻繁に行うことで、予防が可能のようです。特に手に着くバイ菌は、便座の数十倍の雑菌があるそうですので、確実な手洗いが予防のポイントになります。
さて、寒波の影響による降雪で、ここ福島空港も雪景色に変化しました。しかし、除雪も適切に実施されるため、空港が閉鎖されることははく、飛行も計画的に実施できています。

さて、今回は機体軸の運動からです。
機体3軸(軸(縦軸)、軸(横軸)、軸(垂直軸))周りの機体の運動について、軸周りの運動を横揺れ(ローリング)、軸周りの運動を縦揺れ(ピッチング)、軸周りの運動を偏揺れ(ヨーイング)と呼んでいます。また、3軸の運動や変位角がある以上、それぞれの軸の周りにモーメントを考える必要があり、それぞれ、横揺れモーメント、縦揺れモーメント、偏揺れモーメントと呼びます。さらに軸、軸を含む平面は、機体を左右対称に分割できることから、特性を考慮した場合、軸周りの運動を「縦の運動」とし。軸、軸周りの運動を「横及び方向の運動」としています。

次に安定性の話に入ります。
安定性( Stability )とは、定常飛行中に飛行機が、外力を受け釣合状態から変位を生じた場合、飛行機がもとの釣合状態に戻るかどうかの性質を考えることであり、これらの性質のうち傾向だけを考えるのが、静安定(Static Stability)であり、時間の経過とともにその後の変化を考えるのが、動安定(Dynamic Stability)です。

静安定について、もう少し説明しますと。平衡状態の物体が、何らかの原因で平衡が乱された場合、もとの状態に戻ろうとする作用が働く場合を、静的安定(静安定が正)といい、逆にもとの状態からますます離れようとする場合を静的に不安定(静安定が負)といいます。さらに、もとに戻ろうとしない場合を、静的に中立といいます。すなわち、静安定は、釣合状態が乱された場合の「復元性」の有無と復元力の強弱を考えるものです。

次は、動安定です。例えば、水平飛行中の飛行機が、突風等で機首が持ち上げられた場合時間経過とともに、その変位量がもとの釣合状態に戻る場合、すなわちしだいに減衰していく運動を動的に安定(動安定が正)といいます。ところが、時間経過とともに発散する場合、飛行機は危険な状態になります。このような運動を動的に不安定(動安定が負)といいます。さらに、時間とともに減衰も、発散もしない運動を動安定が中立といいます。
動安定は飛行機の復元運動を時間の経過で見るもので、その運動が危険であるかないかを問題にするものです。

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