ロビンソンＲ６６単発タービン機の１号機をアルファーアビエィションは導入しました。
当社が米国ロビンソン社より依頼を受けて型式証明を取得し、いよいよ日本に初上陸したものです。

この機体は、小型ピストンエンジンのヘリコプターとしてベストセラー機である、Ｒ２２、Ｒ４４を作ったロビンソン社が開発した単発タービンヘリコプターです。
Ｒ６６は２枚ブレードでＴ字型サイクリック、広々としたキャビンなどＲ４４のデザインと特徴を併せ持っていますが、Ｒ４４に比べパワー及び高高度での性能が増し、５席シート、大きな荷物室などが特徴です。

このロビンソンＲ６６で中部地方へデモフライトに行きました。
１０月２７日、絶好のフライト日よりの中、下妻ヘリポートにタービンヘリの心地よいエンジン音が響きます。
そして名古屋空港に向け下妻ヘリポートを離陸、力強いタービンエンジンの馬力で上昇し、気持ち良い加速であっという間に速度１１０ノット（２００ｋｍ／ｈ）に達し巡航、東京スカイツリーを横目に東京都内を通過、箱根まですぐでした。
箱根の山を越える時は気流が不安定でしたが、そこはＲ６６の抜群の安定感によりさほど揺れません。
静岡を過ぎ、予定より早く名古屋空港に到着しましたが、飛行時間は１時間５０分。これはかなり早い時間です。

その後、場外離着陸場に移動し、お集まりいただいたお客様にいよいよロビンソンＲ６６のご披露です。目の肥えたヘリコプターオーナーの皆さんは、広いキャビンと広い荷物室にまずびっくりされていました。
そして待ちに待ったフライトです。実際に飛行した方々の感想は、Ｒ４４に比べかなりパワーがあり、速度も速く、素晴らしい、と言った印象をお持ちでした。
１回目はパイロット席に座り、２回目は後部座席でＲ６６を体感したりと、２回も乗ったお客様もいらっしゃいました。
皆さんＲ６６に好印象で、ご購入を検討されたご様子でした。
ご存じの通り未だかつて無い円高状況が続いており、この時期にご購入いただくと大変お得です。是非この機会のご購入をお勧めいたします。

皆様にＲ６６を十分に満足いただいた後は、空路、下妻ヘリポートへ帰投しました。
途中、富士山の横を通過しました。あいにく富士山に雲がかかっていて見えなかったため、ベテランパイロットの岡山教官は高度８０００フィート（約２，５００ｍ）まで上昇、すると富士山の頂上付近が見えてきました。
高高度での安定感も抜群で、力強く上昇していきました。気流も、山からの風の影響を受ける地上付近より高高度の方が安定していて、まったく問題無く富士山の頂上を拝むことができました。
ここでもＲ６６の性能の良さを実感した、最高のフライトでした。
その後、向かい風をものともせず、静岡、湘南海岸、横浜、東京都内を通過して、名古屋からトータル約２時間で下妻ヘリポートに帰還しました。下妻では夜間の着陸になりましたが、夜間照明設備を完備しているため問題無く着陸しました。

ロビンソンＲ６６は、性能、価格面でこれまでの単発タービン機の概念を覆す素晴らしいヘリコプターです。
タービン機なので燃料はもちろんジェットＡ１です。アブガスと違いどこでも給油できるし、リッターあたりの単価も安いのが魅力です。
ちなみに今回の燃料消費率は飛行前の予想より良く、１時間あたり約７０リッターの消費でした。アブガスよりジェットＡ１の方がリッター単価が安いため、換算するとＲ４４よりＲ６６の方が燃費が良いことになります。
Ｒ６６はどこでも飛行できる上に、燃費も良く、実に経済的なヘリコプターでもあるのです。

名古屋に向けて出発！　あっという間に２００ｋｍ/ｈです！ 超ベテランパイロットの岡山教官 名古屋空港に降り立ったＲ６６ 高度８０００フィートから望む富士山頂