八尾までの航法
下妻ヘリポートから大阪八尾空港までのロング・クロスカントリーを体験して
訓練生のYさん
2004年8月26日、下妻ヘリポートから大阪八尾空港までのロングクロスカントリーを体験することが出来ました。
予定では出発は27日でしたが、天候が悪くなる予報だったので26日に繰り上げになりました。この日の天気は曇り、12時に下妻ヘリポートを出発して静岡ヘリポート、津ヘリポートに途中たちより八尾空港まで飛行する計画です。これほど長い飛行は初めてなので非常にわくわくしました。
下妻ヘリポートを出発してから神奈川方面に向かって飛行し、相模原に出る前、米軍の施設上空を通る予定でしたが初めなかなかその施設を見つけることが出来ませんでした。航法訓練の資料で教室にこの施設を上空から写した写真があったのを思い出し、地点評定することが出来ました。
箱根付近は高速道路の上を飛行して通過しました。
静岡ヘリポートへは給油の為に寄りました。以外と大きく他のヘリも飛行してたのでやや緊張しました。30分位の後、今度は津ヘリポートに向け出発しましたが、今後も関西方面に飛行する際は静岡ヘリポートへは給油で寄る事があると思い非常に参考になりました。
途中、以前私の住んでいたあたり、良く遊んでいたところを上空から見ることが出来たので感慨深かったです。
津ヘリポートの手前で海上を飛行しましたが視程があまり良くなく、また下の目標物も取れないのでとにかく保針をしなければコースから外れてしまう、と操縦に夢中でした。
津ヘリポートではその先の天候が心配だったので休憩程度ですぐに出発しました。
それから、やはり事前に聞いていたとおり、三重から奈良に抜ける青山峠付近が雲が低く、とにかくぬけられるところを探して何とか通過できましたが、そのあと奈良に入って見晴らしがきくようになって気付くと、かなり予定のコースよりも北に来ていることがわかりました。でもおかげで法隆寺とか観光名所上空飛行することが出来て得した感じでした。
さて目的地の八尾空港ですが、周りを民家や工場が敷地ぎりぎりまでとり囲み、その混み具合にびっくりしました。しかし、空港の形自体は訓練してきたオーストラリアのマンガロア空港にランウェイの感じが似ていて、それに気付いてからは余裕を持って操作することが出来ました。経験というのが役に立つものだなと感心しました。
また、この今回の飛行で平野部、海岸部、山岳部の上空を飛行して、天気が途中で色々変化すること、周りの状況によって見え方が変わること等、多くの新たな経験が出来ましたので、今後の飛行に必ず役立つことと思います。
貴重な体験の場を提供して頂きありがとうございました。