航空豆知識「飛行機の国籍記号と登録記号」
当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は、飛行機の教官がためになる情報をお届けします。
「飛行機にナンバープレートはないの?」
自動車には、その車ごとにナンバープレートが、車の前側と後側に取り付けられていますが、航空機にもその機体ごとに国籍記号と登録記号が表示されています。
航空機には自動車のプレートのようなものを取り付けることができないので、航空法では飛行機の場合、主翼面と尾翼面または主翼面と胴体面に表示することになっており、主翼面は通常は右主翼上面と左主翼下面に表示されます。
アルファーアビエィションの訓練機であるダイヤモンドエアクラフト式DA40型機及びDA42型機には、国土交通大臣の承認を得て、右主翼上面には表示がなく左主翼下面と胴体面に表示されています。
国籍記号は、日本国籍の飛行機の場合はすべて「JA」です。
外国の機体ではアメリカが「N」、フランスが「F」、イギリスが「G」となります。
このあとに続く登録記号は、以前は4桁の数字だけで表示されていましたが、機体の数がどんどん増えてきたため数字だけでは足りなくなり、1990年代後半から数字とアルファベットを組み合わせてよいことになり、現在に至っています。
航空機を見るときはこれらの記号を気にしてみましょう。