航空豆知識「溝の無いタイヤの運命」| アルファーアビエィション

航空豆知識「溝の無いタイヤの運命」

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。

前回に続き、下妻運航所の整備士がためになる情報をお届けします。

「溝が無くなったタイヤはどうなるの?」

もちろん新品のタイヤに交換します。
溝の無くなったタイヤは廃棄! ……ではありません。

溝の無いタイヤは、「リトレッド」と言って、国内のメーカーに送り外側に新しいゴムを取り付けて数回再利用します。

エアラインのタイヤ2 タイヤを近くで見る機会があれば、何回目の再利用なのか書いてあるので見てください。

ここまでは大型飛行機のタイヤの話で、アルファーアビエィションが訓練で使用する小型機には該当しませんが、安全のために当校では積極的に交換を実施しています。

飛行機のタイヤの中には空気ではなく窒素を入れます。

車を好きな人もタイヤに窒素を入れていると思いまが、これは空気と違い酸素が含まれていないので火災に対して安全で、抜けにくく、膨張もしにくいので圧力変化が少ないという理由からです。

すぐに止まって修理ができる他の乗り物と違い、航空機は安全のために何十倍もの工夫をしています。
飛行機に乗る時は安全運航のためにどんな工夫をしているのか考えてみましょう。

私たち整備士がアルファーアビエィションの安全運航を支えています。

福島(4)

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