航空豆知識「航空機のタイヤの溝」
当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は、下妻運航所の整備士がためになる情報をお届けします。
「航空機のタイヤの溝は、縦か、横か、縦横か?」
コンクリートやアスファルトでできている滑走路ですが、実は表面はすべすべではありません。
「グルービング」という、滑走路を左右に横切るように細い溝がたくさん刻まれています。
雨の時に滑走路の水はけをよくして、タイヤのグリップを高めるためのものです。
航空機のタイヤには縦の溝しかありません。
その理由は、航空機の直進性を高めることと、滑走路にこのグルービングの横の溝があるためで、車のタイヤのように縦横の両方の溝はありません。
前輪はエンジンのある場所によって形が異なります。
ガルフストリームのようにエンジンが尾翼の方にある飛行機の前輪は、リム付近に出っ張りがあります。
これはタイヤが雨を巻き上げないようにするための工夫です。
様々な工夫がタイヤには施されています。注意して見てみましょう。
私たち整備士がアルファーアビエィションの安全運航を支えています。