飛行機訓練を行った当校卒業生の声がパイロットにチャレンジに掲載されました| アルファーアビエィション

飛行機訓練を行った当校卒業生の声がパイロットにチャレンジに掲載されました

「パイロットにチャレンジ(イカロス出版)」の「先輩たちの声」にアルファーアビエィションの卒業生の記事が掲載されました。
訓練を開始するまで、訓練中の様子、皆さんへのアドバイスなど、参考になることがたくさんあるのでぜひご覧ください。
以下は掲載記事です。

「自分で一歩を踏み出さない限り、そしてその一歩を一つずつ確実に踏んでいかない限り、何も変わりません。」

先輩たちの声(工藤さん)  パイロットは小さい頃からの夢でした。ですが就職活動時にエアラインの自社養成試験に合格できず、全く違う仕事をしていました。就職してしばらくした頃、「団塊の世代が抜けることでエアラインパイロットの需要が高まっており、今がまさにパイロットになるための絶好の機会だ」ということを聞きました。当時25歳だったこともあり、チャレンジせずに後悔はしたくなかったため、情報を集めてライセンスを取る事を決めました。

 訓練校に関しての情報は、主に雑誌やネットで集めましたが、詳細は分からないことが多く、最終的には直接(訓練校に)コンタクトを取って自分で比較検討しました。ですが、各訓練校の説明はまちまちで、何が長所で何が短所なのかの見分けがつかず苦労しました。資金に関しては、自分の貯金と親からの援助で賄いました。

 仕事を続けながら訓練をする事も考えましたが、その当時仕事に拘束される時間がかなり長く、効率よく訓練を行うには仕事をしていては無理があると考え、仕事を辞めて訓練をすることを決めました。

 私は全て国内で訓練を行いました。費用が安い海外よりも敢えて国内で訓練を行なった理由は、トータルの訓練期間の短さです。私の場合、全ての資格取得まで約2年弱で終える事が出来ました。また、単発機・双発機共に同じダイヤモンドエアクラフト社製でしたので、グラスコックピットの慣熟、双発機への移行がかなりスムーズでした。双発機はFADEC(※)装備機でしたので、操縦がしやすく効果的に訓練を行えた事は良かったです。

 訓練のベースは福島空港でした。良かった点は大きく3つ有りました。わざわざ他の空港へ行く必要が無く、福島空港でILS等の計器飛行訓練が行える事、近くに仙台空港や新潟空港があってナビゲーションがしやすかった事、そしてエアワークの訓練空域が近く、効率良く訓練が出来た事です。福島空港の立地による気流の悪さや、東北にあるという事で冬場の雪が懸念されましたが、訓練に特別影響する事は無かったため、気になりませんでした。

 初めての単独飛行は、興奮と不安と緊張が入り混じっていてあっという間に終わった感じでした。いつも隣にいる教官が居ないため妙に不安で、何回もチェックリストを見直したのは今でも覚えています。すべて自分一人でやり切った後は、自分の成長を実感できましたし、本当に嬉しかったです。

 大変だったことは計器飛行証明の訓練です。覚える事も沢山ある上に、フライト中に気を付けるべき事も沢山あります。イメージトレーニングと机上の勉強に追い込まれて時間がいくらあっても足りず、追い込まれているなと感じていた時が大変でした。

 楽しかったことはナビゲーションです。「こんな所まで自分で飛行機を操縦して来たんだな」と実感出来ましたし、地図を見ながら目標物を探すのも楽しかったです。

 エアラインパイロットになった後は、機長になる事が目標になります。飛行機を安全に飛ばすために多くの人が運航に携わっていますが、その方々としっかりと信頼関係を築いていきながら、「この人にぜひ運航を任せたい」と思ってもらえるような、安定感のあるパイロットを目指したいと考えています。

 これからパイロットを目指す方へ。訓練を始めようという時期、そして実際に訓練が始まった後も、不安はいつもついてまわると思います。ですが、自分で一歩を踏み出さない限り、そしてその一歩を一つずつ確実に踏んでいかない限り何も変わりません。そう考えられた時、不安が少し晴れた事がありました。自分を信じて、その一歩が自分の自信になるように頑張ってください。

※全自動デジタルエンジンコントロール。FADECが装備されていると、エンジンにとって最適の状況を全自動で常に維持できる。

工藤貴章さん 34歳
訓練校:アルファーアビエィション
訓練地:福島県石川郡 福島空港
取得ライセンス:固定翼 自家用(陸上単発)/事業用(多発)/計器飛行証明
職業:スカイマーク株式会社 副操縦士

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