航空豆知識 R66シリーズその9
当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。
R66シリーズ(その9)EMU(エンジン・モニタリング・ユニット)
EMU(エンジンモニタリングユニット)セグメント※アルファーアビエィション資料参照 モニタリングがテレビで放送されていますが、R66で飛行中、特にエンジン状態をモニタリングする計器が、N1、N2、トルク、MGTになります。
R66 EMUユニット EMU(発動機監視装置)は、デジタル式記録装置で継続的に上記計器を監視しています。 EMUには、コーションライトがあり、早い点滅(毎秒4回)があった場合、EMUが超過したことを示しています。 こうなった場合は、そのまま飛び続けることが出来ず、整備士さんに点検・整備してもらい、リセットしてもらわなければなりません。どのような数値で超過するかというと トルク122%を15秒、又は104%を5分間や飛行中MGTが843℃又は706%を5分間という数値になっています。通常の飛行で、トルクをMCPの83%使うことはあまりなく、MGTも700℃を越えることは、あまりありません。ですので、この数値を越えるには、相当な操作をすることになり、越えればエンジンにダメージがあるなというのも解ります。無理な操作はやめましょう。また、このEMUは、N1が30%又は343℃以上になると、スタートサイクル(限界3000回)についても記録していきます。
次回は「空調などの装置」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。