航空豆知識「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その1| アルファーアビエィション

航空豆知識「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」その1

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法」についてヘリコプターの教官がためになる情報をシリーズでお届けします。

季節による気候の変化とフライトへの影響、フライトの方法(その1) 寒くなってきましたが、冬の準備はされてますか?
朝晩冷え込むようになり、日中の暖かさとの気温差等により体調不良になりやすい状況ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ヘリコプターも冬を迎えるにあたり、夏場には使うことのなかったヒーターや防氷関係の機能もちゃんと機能しているのかしっかり確認する必要があります。機種や地域によっては、夏季と冬季で発電機の発生電圧を変更したり、スキーを取り付けたりする場合もあります。また、航空機も人間のように季節の変わり目に機体の状態が悪くなったりすることもあります。安定した状態から不安定な状態に移行するからです。飛行前・中・後に異常はないかしっかり点検しましょう。

下妻運航所では、夏季は安全運航に必要な最低限の燃料量のみを搭載し、余剰馬力を確保して効果的な訓練を実施してきましが、燃料搭載量が多くて重い長距離航法の離陸時には慎重な操作が必要でした。今からの時期は気温も下がり、風がある日が多くなるので余裕のある操縦が出来る日が多くなるでしょう。(ただし、エンジン出力計器をシビアにクロスチェックしつつ慎重な離陸操作も出来るようになる必要はあります。)夏の利点・欠点、冬の利点・欠点を分析し、利点は増大を図り、欠点は如何におぎなうかを考えてフライトに臨みましょう。また、飛行後自分の分析やイメージトレーニングの成果はどうだったのか。よい結果が出れば何が良くてよい結果となったのか、望ましくない結果となったのならば何が悪かったのか検討し、次回に活かしましょう。あなたの向上心を満足させるフライトとなり、更にフライトが楽しくなると思います。

次回は「気温が下がるメリット・デメリット」について説明します。お楽しみに。
飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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