世界ヘリコプター選手権 ’99
<< 目次 >>
1.世界ヘリコプター選手権について(このページ)
2.今回の出場機とチーム内容
3.競技内容
4.99年度世界選手権成績
5.アルファチーム出場メンバー総括
6.ドキュメント「世界ヘリコプター選手権’99」
世界ヘリコプター選手権について
今年は記念すべき第10回大会でありましたが、ドイツヘリコプタークラブ(日本の全航連と自家用操縦士協会をプラスしたような組織)の主催で、ミュンヘン郊外 にあるノードリンゲンアエロドーム飛行場で開催されました。
前回のアメリカオレゴン州で開かれた第9回大会では、MASが日本チームとして初参加、国別成績で7位、森選手が参加50チーム中46位の成績が最高でした。ちなみにそのときの優勝はロシア、2位はアメリカ、3位は南アフリカでした。
この大会の特徴は、ヘリコプターの世界的な使用目的を反映して、国の威信をかけ出場してくる軍用機と、スカイスポーツとして定着している欧米各国などの民間機が、同じルールで競うことにあります。出場機体の制限もありません。と言うとわかりずらいかもしれませんが、昔の柔道を考えていただければわかりやすいかもしれません。つまり、ヘリコプターとしてもっとも小さいロビンソンR22と、今回でいえば一番大きいMI-2型が同じ土俵で戦うわけです。ですから、柔よく剛を制す場合もあるというわけです。
ヒューマンファクターの面から見ても、毎日訓練している各国空軍と、例えばスカイスポーツとして日曜日にフライトしているアマチュアパイロットも全く同じ土俵の上で戦うことになります。これも実はすごいことで、例えばブルーインパルスの隊長機とJALの査察操縦士と大学航空部のアマチュアパイロッ トが同じルールで、戦闘機あり、ジャンボあり、セスナあり、とあらゆる機体でフライトし、優劣を競うようなものと考えていただければご理解いただけると思います。