佐渡空港 PAPI等の検査飛行を実施しました| アルファーアビエィション

佐渡空港 PAPI等の検査飛行を実施しました

今年も佐渡空港の航空保安施設の定期検査を実施しました。

当日は福島県、新潟県ともに降水確率0%の快晴で、風もなく穏やかな1日でした。 使用機材は訓練でも使用する双発飛行機のDA42で、福島空港を離陸して新潟空港上空まで8,500Ft その後、降下して佐渡空港まで60分でした。私は全国小型機が許可されている約90空港のうち約70空港に着陸経験がありますが、佐渡空港は初めてなのでFTDで練習の上、今回のフライトに臨みました。FTDで練習したお陰で、滑走路が890mと福島空港の2,500mと比較して短く、離着陸方向に山がある地形でしたが、緊張することなく冷静に着陸が出来ました。

【スポットイン】 

航空局の検査官と地上から測定をする技術官と打ち合わせ後、検査官と私の2名で離陸を開始しましたが、ここでアクシデント発生!!  滑走路の中央付近にいた『体長約3~4mのトンビ』が地上1m付近を飛んでおり『リジェクトテイクオフ』を決断し、残滑走路約600mの内約500mで停止しました。 幸いバードストライクを回避し、滑走路上でUターンして再度、離陸しました。

【RWY10離陸前】  
【RWY10着陸進入】 本題の検査内容は、滑走路の両端に設置してある、下記の灯火2種類です。
・進入角指示灯〔PAPI〕Precision approach path indicator
・滑走路末端識別灯〔RWYTIL〕Runway threshold identification light

地上から飛行機をターゲットにして、各灯火の精度、上下左右の角度の誤差や障害物がないかの確認をします。また、飛行機からも各灯火の輝度や障害物の有無を地上の技術官と無線で交信しながら、確認します。約2時間の飛行でしたが、問題なく終了しました。  【航空灯火の種類の抜粋】

航空灯火の種類は沢山ありますが、特に低視程時には信頼して着陸出来るのは、今回の様に、定期的に精密な点検や調整のお陰であると、再認識した飛行でした。

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