但馬へのロングナビゲーションを経験して| アルファーアビエィション

但馬へのロングナビゲーションを経験して

アルファーアビエィション訓練生の古宇田さんが、但馬へのロングナビゲーションの体験談を書いてくれました。

私は7月29日、30日に兵庫県豊岡市で開催される但馬空港フェスティバル07に参加する機体をフェリーするため、仕事の休みを調整して谷澤教官と総飛行距離が620kmのロングナビゲーション飛行をしました。

但馬空港への飛行が確実に決定したときから、出発日が近づくにつれ胸の鼓動が少しづつ激しくなりました。それは、とても遠方の飛行でいままでの人生にはない経験であり、私にとって未知の世界でもあり楽しさと不安とで出発日の前夜はなかなか寝付けませんでした。

出発日の天気は良く、あとは訓練で積み上げた操縦技術、航空知識、安全運航への判断力、正確な意思決定そして飛行教官の教えを心に言い聞かせ、下妻H/Pを離陸をしました。なにより飛行を安定し教官と楽しく飛行したいからです。

途中、静岡H/Pまで東京都心~江ノ島~小田原~沼津と土地勘もあったせいで、順調に飛行ができました。東京都心の風景はものすごい迫力で操縦しながら感動と歓喜の連続でした。江ノ島からは、海岸沿いを飛行し広大な太平洋が操縦席から見えたのがとても印象深かったです。

静岡H/Pまでの経路で一番心配だったのが箱根山頂の付近の天気の状態が心配でしたが、天気の状態はとてもよく問題ありませんでした。広大な芦ノ湖の上空を通過する際はあの有名な箱根の山を越えてると実感し、天気の心配事も一気に吹き飛んでしまいました。静岡H/Pへの着陸は、山と山の間にありこの地形に影響する風と気流を注意しながら着陸をしました。

八尾空港まで途中、浜松TCA、セントレアTCA、関西TCAコンタクトをし訓練試験区域の通過の許可をもらいました。

三重県の青山峠で海陸風、気流が激しく機体を安定させるように操縦したのが印象に残っています。青山峠を越えると奈良の町が開け、世界最古の木造建築物でもある法隆寺も上空からしっかりと確認することできました。


           静岡HP                       八尾空港

八尾空港手前の王寺ポイントで、着陸の情報をもらい空港への着陸の注意点を考慮しながら着陸しました。八尾空港ではアルファーアビエィションの卒業生さんがびっくりした表情で駆けつけてきてくれました。関東の下妻へリポートで訓練していた頃のなつかしい赤いロビンソンR22が急に現れたからでしょう。大手ヘリ会社に勤めるパイロットで、仕事のほうが順調でとても忙しそうでした。早く私も事業用ライセンスを取り活躍したいと思いました。

八尾空港を離陸し浅香ポイントから西日本の大都市でもある大阪の上空を通過し大阪湾、芦屋湾、神戸港と、飛行しました。特に、神戸港の風景がとても綺麗で夜景を想像し上空を通過しながら神戸の景色に感動しました。

この経路の終盤でもある但馬空港へ向けて神戸から北上をし、途中VORを使用しコースの確認をしました。コース、HD、遠方目標に注意しVORを利用することで安定した飛行に集中して操縦ができました。また、操縦の疲れも思わず吹き飛んでしまうほど緑が濃く綺麗な風景を見ながら、最終目的地の但馬空港へ着陸できました。

着陸をしてから但馬リモートに、着陸の通報しフライトプランのクローズが完了したとき肩の力がすーと抜け歓喜がまた溢れてきました。教官は休まず、フェスティバルのための曲技飛行の演技練習に入りました。私は自分が飛行してきた経路の飛行中の出来事や素晴らしかった景色をたくさん思い出し余韻に浸ってしまいました。

航空ショーを普段観客とし見てましたが、今回は関係者という立場で教官の演技をまじかで見ることができました。そして普段見ることのできない、演技直前の教官の姿はとてもかっこよかったです。

将来私もアルファーアビエィションの卒業生とし大空で活躍するために引き続き訓練頑張ります。

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