航空豆知識「飛行機の重心位置計算」その2| アルファーアビエィション

航空豆知識「飛行機の重心位置計算」その2

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
以前に「飛行機の重量計算」シリーズをお届けしましたが、ただ今「飛行機の重心位置計算」について飛行機の教官がためになる情報をシリーズでお届けしています。

飛行機の重心位置計算(その2) 重心
今回は「重心」について説明します。
「重心」とは文字通り重力の中心のことです。
これは例えば、ある物体を上から吊り下げた場合、釣り合いを保ったまま吊り上げることができるその支点となります。
このことを下の図(平らな板)で説明します。

まず、A点を取って吊り下げて、A点から真下に線を下ろすと、a線ができます。
次にF点を取って、同様に真下に線を下ろすとf線ができます。
ここでa線とf線の2本の線の交点を取れば、これが「重心」となります。

この平らな板を水平にして、この点を中心に下から支える、又はこの点を中心として上から吊り下げた場合、そのまま板は水平になって、釣り合いを保つことができます。
しかし、小さな物であればこの方法を用いることができますが、大きな物体では実際問題としてできないので、その重心位置を計算によって算出することになります。(その3に続く)

次回は「アームとモーメント」について解説します。お楽しみに。

飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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