航空豆知識「飛行機の重量計算」その5| アルファーアビエィション

航空豆知識「飛行機の重量計算」その5

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
ただ今「飛行機の重量計算」について飛行機の教官がためになる情報をシリーズでお届けしています。ぜひお読みください。

・福島空港を離陸するボーイング747 飛行する前の「飛行機の重量計算」とは(その5)
今回は飛行機の飛行前の確認すべき重量計算において、「許容最大離陸重量(AGTOW)」について説明します。

飛行機の性能は、出発地や目的地の滑走路の長さや勾配、風向・風速、気温、空気密度、その他いろいろな条件によって影響を受けるので、必ずしも最大離陸重量または最大着陸重量で離陸や着陸ができるとは限りません。
例えば、出発する飛行場の滑走路が非常に短い場合には、最大離陸重量の80%でしか離陸できないかもしれないし、また出発地の滑走路は十分であっても目的地の滑走路が短い場合には、飛行中に消費する燃料の量を考慮して、離陸重量が制限されるかもしれません。

このように、飛行を左右するいろいろな条件を考慮して算出した離陸または着陸及び飛行が可能な総重量を「許容最大離陸重量(AGTOW)」といいます。

今回で「飛行機の重量計算」シリーズは終了です。次回の航空豆知識もぜひお楽しみください。
 「飛行機の重量計算 その1」
 「飛行機の重量計算 その2」
 「飛行機の重量計算 その3」
 「飛行機の重量計算 その4」

飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

・アルファーアビエィション福島運航所(手前) 福島空港内のアルファーアビエィションの運航所

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