航空豆知識「飛行機の重量計算」その2| アルファーアビエィション

航空豆知識「飛行機の重量計算」その2

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
ただ今「飛行機の重量計算」について飛行機の教官がためになる情報をシリーズでお届けしています。ぜひお読みください。

・アルファーアビエィションの操縦訓練機 DA42(多発)、DA40(単発) 飛行する前の「飛行機の重量計算」とは(その2)
飛行機の重量を考える場合、いろいろな種類の重量が考えられます。
例えば、特定の条件下における離陸時の重量などを考えた場合には、「航空機自体の重量はもちろん、搭載物を含んだ総重量」を考えることもありますし、また単に、「燃料や潤滑油、機上の装備品をすべて除いた飛行機そのものの重量」を考えることもあります。

そこで、飛行機そのものの重量として用いられる「自重」について説明します。
この「自重」には、飛行機そのものの重量(空虚重量)に加えて、固定バラストや使用不能燃料、満載時の滑油や作動油などが含まれます。

「自重」は、最初に飛行機の制作者が測定しておくものですが、その後に設備の変更や機体の修理や改造などを行った場合は、それぞれの状況に応じて重量が変化することになります。
この「自重」の値は、飛行機の重量計算を行う上で最も基本となる重量ですので、装備品等に変化があったときは、計測又は計算を行って正確な数値を確保できるようになっています。

また、この「自重」の値に法律上搭載しなければならない救急用具や防氷設備などの重量も加えた「基本重量」のことを「自重」として扱っている場合もあります。
(その3に続く)

今後の予定は、
3回目は「運航重量」、「有償荷重」、「ゼロ燃料重量」
4回目は「総重量」、「最大離陸重量」
5回目は「許容最大離陸重量(AGTOW)」と続きます。ぜひお楽しみください。

飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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