航空豆知識「空港と飛行場の違い」
当校の飛行機とヘリの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は「空港と飛行場の違い」について飛行機の教官がためになる情報をお届けします。
「空港」と「飛行場」の違い
茨城県小美玉市にある「茨城空港」は、2010年3月に関東地方で3番目の空港として開港しました。
民間施設としての名称は「茨城空港」なので、当然のようにそのターミナルビルには「茨城空港」という看板が掲げられています。
しかし、この「茨城空港」の正式名称は「百里飛行場」なのです。
「茨城空港」と呼ばれているのは、利用する人の混乱を避けるためにこの名称が使われています
日本国内の空港には「第1種~第3種」というランク付けがありますが、それに加えて「その他飛行場」という分類があり、「空港」と「飛行場」は明確に区別されています。
「飛行場」とは簡単に言うと飛行機が離着陸する場所のことです。
一方、「空港」とは飛行場の中でも旅客や貨物の運送を行う航空機が離着陸する飛行場のことを指します。
つまり、公共性の高い飛行場が「空港」と呼ばれています。
茨城空港にも国内の会社としてはスカイマークエアライン、国際線としては中国の春秋航空が定期便として就航しているので、公共性の高い「空港」となりますが、その一方では航空自衛隊百里基地との共用施設でもあります。
そのため、法的な分類としては「飛行場」となっています。
日本国内で「飛行場」と呼ばれる施設としては、自衛隊のみが使用している施設や自衛隊や米軍と共用されている施設に加え、小型の飛行機が使用する飛行場があります。
例えば共用飛行場としては茨城空港のほかにも、米軍と共用している厚木飛行場や自衛隊との共用の徳島飛行場などがあります。
また、小型機用飛行場としては東京の調布飛行場や茨城の龍ケ崎飛行場などがあります。
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