佐賀からシュワイザー300CBをフェリーしました。
4月9日、ヘリコプターオーナー様のシュワイザー300CBを佐賀県から茨城県の下妻ヘリポートまでフェリー(空輸)しました。
前日の調べで天候は晴天の予報だったのですが、当日の朝は霧雨で視程が良くありませんでした。なるべく早く九州を離れないと今日中に到着出来ないし、明日は崩れる予報なのでとりあえず場外離着陸場から佐賀空港まで移動して様子を見ました。
しばらく待機していると、九州東地区のウェザーが回復してきたので、佐賀空港に引き返すことも考えながら10時20分に松山空港に向け佐賀空港からナビゲーションを開始しました。久留米を過ぎてからは日も差し始め高度も少しずつ取れはじめました。所々で視程障害現象がありましたがどうにか飛行出来ました。
途中、もやも取れて別府港がきれいに見えました。佐田岬は愛媛から豊後水道に延びる細い岬でその突端を撮りました。伊方原発はその佐田岬の付け根にある四国唯一の原発です。
松山空港におりて約20分でフライトプランと燃料給油を終えて12時45分に離陸しました。松山空港からは当初高松空港に向ける予定で離陸しましたが、上空で静岡ヘリポートの日没時刻に間に合わせることや、日没後30分までに箱根を越えるように逆算していくと間に合わない可能性があるので、計画を変更して八尾空港に向かいました。
昔、天候不良時に飛行した吉野川の隘路(あいろ)や毎週のように釣りに出かけた淡路島が懐かしかったです。幸い燃料、天候は問題ありません。明石大橋を過ぎると目の前に見たことのない島がありました。神戸空港です。建設が結構進んでいるのに驚きました。
八尾に到着してから給油とわずかな時間のみで、15時30分静岡ヘリポートへ向け出発しました。奈良の盆地を過ぎ、青山峠は天候が変わりやすいのですが今日は問題ありませんでした。伊勢湾を横断中、セントレア空港に見とれてそちらにどんどん近づいて行ってしまい、PCA(特別管制区)に入るから高度を下げて下さいとTCA管制官から注意を受けてしまいました。浜名湖、天竜川を通り、およそ2時間の飛行の後、静岡ヘリポートに到着しました。
給油を終えた後、予定した日没前に出発することが出来ました。これでやっと安心です。下妻ヘリポートは夜間設備があるので日没後の到着でも大丈夫です。そうして19時30分、無事に石丸様の300CBをフェリー終了しました。普段のフライトトレーニングから離れ、一気に日本列島の半分以上を野外飛行して来ましたが、各地の名所をヘリコプターの目線からダイジェストで観光できて得した感じです。オーナー様には朝早くから気象情報の収集や飛行場の調整をして頂き、とても助かりました。有り難うございました。