航空豆知識「観天望気」| アルファーアビエィション

航空豆知識「観天望気」

当校の飛行機とヘリの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は「観天望気」について飛行機の教官がためになる情報をお届けします。

観天望気(かんてんぼうき)という言葉をご存知でしょうか。
観天望気とは、自然現象や生物の行動の様子などから天気を予想することです。
これは、その現象が起こる条件とこれから起こる現象について述べた、天気についてのことわざのような言い伝えでもあります。

観天望気は、昔から漁師や船員たちが経験を基にして使ってきたもので、天気占いとも呼ばれます。
これは、気象観測や予報技術が発達した現代の天気予報に代替できるものではありませんが、湿度や雲の構成などから正確であると証明できるものも少なくありません。
飛行機やヘリコプターを操縦するパイロットにとっても、この観天望気はかなり有効であると言えます。

パイロットは飛行前にその予定している飛行経路や、予定飛行時間帯の気象に関する現況や予報を公式に発表される情報から調べて、飛行終了まで安全であるかどうかを判断してから出発するようにしています。
この気象の確認には公式に発表される情報に加えて、観天望気も使います。
例えば、「山に笠雲がかかったら雨や風になる」という言葉は、現象としては低気圧や前線に伴う風により、湿度の高い空気が山の斜面を上がって水蒸気が凝結して雲を作っているためで、天気が悪くなる予想ができます。
また、「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」というのは、上空の湿度が低いことを示していて、好天が続くことを意味しています。

アルファーアビエィションでは、飛行機及びヘリコプターの免許取得訓練を行っていますが、このような広い知識の教育にも力を入れています。
操縦士免許取得をご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。

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