#216 ヘリポートの種類とは
ヘリポートの種類とその違いって?
アルファーアビエィションの飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評でためになる航空豆知識。今回は当校のヘリコプター座学教官がお届けします。
ヘリコプターがどこでも自由に離着陸できないって知っていました?
実は、航空法によって離着陸ができる場所は決められており、目的に応じていくつかの種類があります。
■ 公共用ヘリポート
不特定多数のヘリコプターが使用できるヘリポート
都道府県や市町村などが設置・管理しているヘリポートで、運用時間内であれば誰でも使用可能です。
2025 年現在、全国に12か所設置されています。
下の画像の東京ヘリポートも公共用ヘリポートです。
■ 非公共用ヘリポート
企業・病院など特定の利用者が使用するヘリポート
医療機関(ドクターヘリ)、報道機関、電力会社、民間企業などが業務目的で設置・運用しています。
日頃から訓練に使用している私たちのホームグラウンド「下妻ヘリポート」も非公共用ヘリポートです。
2025年現在、全国に85か所設置されています。
■ 場外離着陸場(臨時のヘリポート)
空き地・山間部・学校のグラウンドなどを、訓練や業務、災害支援などの目的で一時的に使用する離着陸場所です。
下妻運航所の「サウスグラスエリア」「ノースグラスエリア」もこの場外離着陸場に該当し、毎回きちんと更新申請を行いながら安全に運用しています。
全国には、こうした場外離着陸場が1万か所以上存在すると言われています。
一見どれも同じに見えるヘリポートですが、目的や使い方によってしっかりと分類されています。
こうしたルールがあるからこそ、私たちは安全に離着陸することができています。