世界ヘリコプター選手権 2002| アルファーアビエィション

世界ヘリコプター選手権 2002

日本チーム、99年に続き再びロシアの全種目制覇にストップ、種目優勝を達成

8月6日から10日までオーストリアのアイガン航空基地で開催された「第11回 世界ヘリコプター選手権」で日本代表チームは99年に続き再びロシアの全種目制覇にストップをかけ種目優勝を達成した。

また日本チームは他の1種目においても満点の300点を獲得したが同点の場合の判定基準に従いロシアが一位を獲得 した。
国別の優勝は開催国のオーストリアがロシアに僅差で獲得した。
(残念な がら日本は参加チーム数が2組のため国別判定には参加できない)

今回は各国の 予選を通過した52組のチームが激戦を戦うこととなったが、舞台となったオー ストリアのアイガン航空基地は標高が2000フィートを越えており8000フ ィートのグリミング山の麓にある。そのためオーストリア軍やスイス軍は山岳救 助に使用する抜群の高度性能を持つアルウェットⅢで参加してきた。
それに比べ て我が日本チームの使用するロビンソンR22は5000フィート以上の高度で上昇降下や急旋回をしなければならないナビゲーションの種目で予想以上の苦戦を強いられた。元々ナビゲーションは森に隠された多数のターゲットの捜索をおこなうため地形に詳しい開催国チームは圧倒的に有利である。そして気象条件も 典型的な山岳気象で雲は低く、変わりやすく苦労した。今回ロシアは石油開発会社ユーコスをスポンサーとして以前の資金不足から脱し、十分な訓練時間をとって技に一段と磨きがかかっての参加であった。

次回の世界大会は2005年にイギリスで行われる予定だが最終決定は来年のFAI総会で決められる。
次回大会で日本が続けて躍進するには選手の数を増やすことと、ロシアやフランスのように参加選手と同数以上の数の審判の養成が急務である。 やはり自国の審判が少ないと判定の場合に不利になる場合も多いからで ある。

 

ROBINSON NEWS に掲載

   

オーストリア大会前の練習風景

オーストリア大会前の練習風景 猛暑の中、オーストリア大会に向けての特訓を行いました。
その練習風景がご覧いただけます。  


   

オーストリア世界選手権

各競技の様子、みごと金メダルを獲得した時の様子などが動画でご覧いただけます。


日本航空株式会社殿、並びにニッセイ同和損害保険株式会社殿よりご協賛ありがとうございました。

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