夏のフライトでの注意点
アルファーアビエィションの飛行教官がお伝えする航空に関する貴重な情報です。
今回お教えする内容は「夏のフライトでの注意点」です。
夏には積乱雲が多く発生するため、山岳地帯への飛行計画の回避や、午後遅くなるような時間帯での計画を避ける点については以前にも述べた通りです。
特に今年の夏は、梅雨明けが全国的に例年よりも相当早く、その後は猛暑日が続きましたが、しばらくすると又、梅雨期に戻ったような気圧配置となり、新潟や福島では記録的な豪雨をもたらすような異常気象といえるような状況となっています。
南海上には台風9号が北西方向の東シナ海に向かっています。この台風は数日後には大陸に上陸し、日本付近は本来の夏の気候になることが予想されます。このため、これまでに降った大量の雨が今後の気象に影響を及ぼすことも考えられます。
夏のフライトでは計画もさることながら、飛行中も雲の発達傾向に気を配り、少しでも安全な選択が取れるよう飛行する必要があります。
又、この時期は熱中症にかからないよう暑さ対策についても充分な注意が必要です。
飛行中、水分が補給できるよう操縦席にペットボトルの水を持ち込むことと、汗によって操作に支障が出ないよう、手袋やタオルの準備も望まれます。