冬のフライトの注意点| アルファーアビエィション

冬のフライトの注意点

冬のフライトの注意点

アルファーアビエィションの飛行教官が航空知識をお教えします。
今回は冬期の運航における代表的な注意点をお伝えします。

1.
まず誰しもが思い浮かべるものが機体への着氷現象です。
ヘビーなものになると、翼の着氷による揚力の減少やエンジン不調の原因となったり、また速度計に誤指示を発生させる可能性があるので注意が必要です。防除氷装置がない航空機は着氷域へ進入してはいけません。
冬場の雲は低高度でも着氷することがあるため、事前にフリージングレベル(着氷する高度)を確認することが必要です。また飛行前に機体に付いた霜や水分を除去する防除氷対策を行うことも忘れてはいけません。
ダイヤモンドエアクラフトDA40はピトーヒーター(速度を感知するピトー管を着氷から防ぐ装置)を装備していますが、これを使用する際も十分余裕を持った使い方をしています。

2.
次に冬場の北西風が強く吹き付ける時の乱気流の発生についてです。
山脈の風下側を不用意に飛行すると乱気流に遭遇する恐れがあります。飛行場での離着陸においても乱気流に注意して飛行します。
経験豊富な当校教官から教わる訓練生は、目に見えない空気の流れを読み、乱気流が発生する場所を予測する力を養うことができるのです。

3.
また落雷についてですが、冬期においては新潟や小松空港付近で雲頂の低い雲の中やその近くで被雷する事例が報告されているので、十分に留意して飛行します。
当校ではこれらの空港へも訓練に行く機会があるので、落雷に対する知識をより実践的に学ぶことができます。

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