飛行機の操縦教官が心がける訓練に対する注意点
当校の飛行機とヘリの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。
今回は訓練に対する注意点について飛行機の教官がためになる情報をお届けします。
飛行機の操縦教官が心がける訓練に対する注意点
アルファーアビエィション福島運航所では飛行機の操縦訓練を連日実施していますが、訓練を行う上で操縦教官として注意しなければならない点が数多くあります。
最初に、飛行機の操縦訓練を行う前の準備として、教官は訓練生とその日の訓練計画にある科目の順序や操作について、共通の理解をしているかを確認します。
訓練生と同じ視点で技術を追求するするためには、飛行前に訓練生に科目の説明を十分に行い、上空での訓練生の負担を軽減する必要があります。
また、気象の確認では、天候が急変することはないか、離陸の際に風向・風速が制限値内であっても、着陸する時まで大きな変化がないかどうかなどを見極めます。
飛行する前の地上での外部点検においては、訓練生とともにしっかりと点検を行い、少しの不安であってもそれを残したまま飛行を開始することは避けなければなりません。
飛行機は、空中では地上にいる時のようにいつでもメンテナンスは受けられないので、特にしっかりとした安全確認が必要となります。
エンジンスタートする時は、プロペラの周辺を確認しなければならないことはもちろんですが、機体の周辺の状況を確認して、地上の人員や整備作業に支障を与えないように、また、機外の人員に対する手信号及び大声でのエンジンスタートの意思表示もしっかり行えるように教育をします。
飛行中は、他機への注意や障害物との距離を確認することは当然ですが、訓練生の状況にも気を配り、訓練生の操作はまだ完成されたものではないという認識を常に持ち続け、危険な操作や管制官からの指示に違反することのないように注意する必要があります。
また、機体の状況にも注意し、エンジン計器の異常や機体からの異音にも早く気づくようにし、その後の危険を最小に抑えます。
離陸又は着陸においては事故につながる要因が多くなるので、上空にいるときよりも更に訓練生の操作や周囲の状況、気象状態に気を配り、不安な状況が見られたら直ちに訓練生と操縦を代わり、危険回避をできるような態勢を整えておきます。
着陸後は、訓練生は飛行が終了した安堵感から操作や他機に対する注意がおろそかになることがあるので、エプロンに入りエンジンを停止するまで気を抜かないように注意します。
飛行後の外部点検においても、飛行前の点検と比較して異常がないかどうかを訓練生に確認させます。
訓練環境が非常に良い福島空港を訓練基地とするアルファーアビエィション福島運航所では、自家用操縦士、事業用操縦士、多発限定変更、計器飛行証明、教育証明などの資格取得訓練に加え、特定操縦技能訓練及び審査や免許取得者のブラッシュアップ訓練も行っています。
操縦訓練を検討している方、エアラインパイロットを目指している方は、是非アルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせ下さい。