初めての単独飛行に飛行機の訓練生を送り出す教官の心理
飛行機の自家用操縦士の免許を取得するには、学科試験及び実地試験を受験し、合格しなければいけません。
実地試験を受験するためには、飛行機による10時間以上の単独による飛行が経歴として必要になります。
すなわち、自家用操縦士の免許を取るためには、少なくとも10時間は教官が乗っていない、つまり1人で操縦した経験が要求されます。
そこで訓練の中で単独飛行を行うわけですが、特に初めての単独飛行に出すときの操縦教官の心理は、非常に緊張したものとなります。
最初の単独飛行は、教官同乗での数回の離着陸訓練に引き続き行いますが、その中でその日の着陸前の最終進入や着陸操作が、教官がアドバイスすることなく訓練生自身の判断で安定して実施できているかどうかを見極めます。
教官の緊張した心理状態をその訓練生に悟られないようにして、その日の訓練生の健康状態や心理状態を細かく分析し、絶対に大丈夫であると判断した時に、訓練生に対し単独飛行の指示を出すことになります。
このように教官も緊張した中での初めての単独飛行では、訓練生が無事に飛行を終えて着陸した後は、まず安堵すると同時に喜びがわいてきます。
もちろん1人で飛行した本人も大きな感動を味わい、さらにその後の訓練に対して自信につながっていくことは言うまでもありません。
初めての単独飛行は、飛行機の操縦免許を取得するという訓練の中の1つの過程ではありますが、最大の通過点であり、操縦免許を取得した後もいつまでも記憶に残っているものです。
アルファーアビエィション福島運航所では、飛行機の操縦免許の取得について、安全で確実な訓練を実施しています。