航空豆知識「パイロットができる整備」| アルファーアビエィション

航空豆知識「パイロットができる整備」

アルファーアビエィションの飛行教官、整備士がお届けする毎回大好評の航空豆知識。
今回は「パイロットができる整備」について飛行教官がためになる情報をお届けします。

「いざという時にパイロットができる整備」
航空機を運航されている方は、何か部品が破損してしまった経験はないでしょうか。
以前に、マフラーの安全線が切断しているのを飛行後の点検で確認して、針金を用意して結んで飛行したことがありました。

航空機の整備及び改造に関しては、航空機検査業務サーキュラーNO3-001により整備(保守、修理)と改造に区分されています。
もう少し細部までの区分を見ると保守には、軽微な保守と一般的保守、修理には軽微な修理、小修理、大修理、改造には小改造、大改造に区分されています。 そこでいざというときにパイロットができる整備はあるのかを調べると、パイロットのできる整備は軽微な保守と記載されていて、ここには当該航空機を操縦できる技能証明を有しており、当該航空機の整備に係わる教育訓練を受けたパイロットと記載されています。
その中には具体的な保守作業内容が記載されており、オイルの給油や機内照明の交換、上記の安全線の交換などが記載されています。
ちなみに昇降計の零点調整は一般的保守に記載されておりパイロットが勝手に調整してはいけない項目に区分されています。
整備士さんにとってはこのサーキュラーは作業の基本ですが、自家用操縦士の方にはあまり知られていないと思いますので、一度確認されることをお勧めします。

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