セスナ機(飛行機)について
アルファーアビエィションの航空豆知識
アルファーアビエィションでダイヤモンドDA40、DA42、セスナ172で操縦訓練を教えているベテラン飛行機教官が、訓練生でないと聞けない貴重な航空知識を特別にお教えします。
今回はセスナ機についてです。どれくらい知っているか、じっくりと読んでください。
「セスナ機とは」
小型飛行機の代名詞である「セスナ機」とは、本来は航空機製造メーカーであるセスナ社で製造された飛行機のことです。
乗用車であれば、「トヨタ」や「ニッサン」と呼ぶのと同じようなものです。
小型飛行機の市場には、セスナ社のライバル会社として、アメリカのビーチクラフト社やパイパー社、オーストリアのダイヤモンド社などがあります。
セスナ機シリーズは、アメリカのセスナ社から1956年に発売されて以来、セスナ172シリーズが世界で43,000機以上売れて、世界で最も多く売れた小型飛行機となっています。
セスナ機は、翼が上についており、胴体とは支柱によって支えられるという特徴的なスタイルを持っています。
このような飛行機に、なぜ人気が集まったかというと、何より使い勝手の良さがあります。
セスナ機の性能の秘密は、その古めかしい支柱つきの高翼にあり、高翼のために下方の視界が良く、遊覧飛行や写真撮影に使われることが多いことが上げられます。
また、セスナ機は低翼の飛行機に比べ、重心位置が翼よりも下方にあるために、安定性が非常に良く、仮に不安定な状態に陥っても、元の状態に戻ろうとする復元力に優れています。
安定性に優れ、操縦が簡単なために、普通の人が普通に訓練すれば、たいていは操縦できるように設計されています。
セスナ機が世界のベストセラー機となったのは、このような利便性と操縦性の良さにあると考えられます。
アルファーアビエィション福島空港運航所には、ディーゼルエンジンをに換装したセスナ172P型があり、写真撮影や操縦士免許取得のための訓練飛行に対応しています。
特に訓練においては、エンジンの操作が非常に簡単になっているため訓練効率もアップされており、飛行計器も在来のアナログ計器での自家用操縦士や事業用操縦士などの免許取得訓練が可能となっています。