航空豆知識 #218 ヘリポートに描かれている標識| アルファーアビエィション

航空豆知識 #218 ヘリポートに描かれている標識

航空機の離着陸や移動するために、ヘリポート内には様々なマークや文字が描かれています。
そのマークの意味や文字について簡単に解説していきます。

1.接地帯標識(touchdown zone marking)
 接地帯標識とは、ヘリコプターが離着陸する場所を言います。
 ヘリポート内の接地帯標識「H」の大きさは横が2m以上、縦が3m以上という決まりがあります。

2.指示標識
 指示標識とは、滑走路番号の標示で進入方向から見た滑走路の磁方位(コンパスが差す北)の百の位と十の位で表します。
 例えば、東方向090°であれば「09」、西方向の270°であれば「27」になります。
 下妻ヘリポートは、磁方位360°と180°になるので「36」と「18」になり、
 福島空港は磁方位010°と190°になるので「01」と「19」になります。
 北は、0°になりますが「00」ではなく「36」で標示されています。

3.誘導路標識
 誘導路標識とは、航空機を駐機するスポットから接地帯標識まで地上走行(タキシング)する際に、航空機が通る場所を標示してくれます。
 幅15cmの線で黄色で標示されています。

4.飛行場名標識
 飛行場名標識とは、航空機が飛行場を識別できるような場所に設置されています。文字はローマ字で明瞭に識別することができる色彩によって描かれており、大きさは各文字縦横ともに3m以上となっております。
  5.風向指示器
 風向指示器(ウィンドソック、吹き流し)とは、地上の風向風速を示すためのもので、繊維製で空気のかく乱の影響を受けず、航空機から識別が容易な場所に設置されています。
背景と反対色の一色または数色が使われており、大きさは横2m以上(ヘリポート以外は3.5m以上)となっています。下妻は赤と白の2色で構成されています。

指示台付近には、直径5m、幅40cm以上の明瞭な色彩の円形帯で標示されています。 風向指示器はパイロットにとって、とても大事なものです。離着陸の際に吹いている風の方向や強さを知ることができます。他にも、パイロットは煙や水面、木や草で風の判断をし、航空機の離着陸を安全に実施しています。

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